〒226-0027 神奈川県横浜市緑区長津田4‐5‐5 長津田メディカルビレッジ2階
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病気と治療

診察室

病気と治療

主な病気について、治療方針を記載いたしました。ご参照ください。

にきびアトピー性皮膚炎円形脱毛症男性型脱毛症手湿疹異汗性湿疹じんましん乾燥肌水虫ウィルス性いぼ水いぼ老人性いぼ帯状疱疹ウオノメ・タコ掌蹠膿疱症尋常性白斑尋常性乾癬多汗症やけど・けが

にきび(ざ瘡)

 ホルモンが過剰に働くことで皮脂の分泌が多くなり、毛穴が詰まる(白ニキビ)ことが根本的な原因です。これに加えてニキビ菌(ざ瘡桿菌)などが感染すると化膿します(赤ニキビ)。
 まずは生活指導(スキンケア)を行います。症状に応じて、アダパレンゲルを中心とした外用薬を処方または毛穴の詰まりを除去するピーリングをお勧め致します。年齢や妊娠中などによりアダパレンゲルが使えない場合にはアゼライン酸などの外用薬を用います。外用薬だけでは改善しない場合には、抗菌内服薬や漢方薬を併用します。

アトピー性皮膚炎

 原因として①皮膚のアレルギー反応、②皮膚の乾燥とバリア機能異常が挙げられます。
 治療方法として①薬物療法、②生活指導(スキンケア、原因・悪化因子の除去)があります。
①薬物療法…保湿剤を中心にステロイド外用剤またはタクロリムス軟膏を用います。症状に応じて、抗アレルギー剤や免疫抑制剤の内服や紫外線療法の併用を行います。
②生活指導…皮膚の乾燥を防ぎ、入浴やシャワーで汚れを取り、悪化因子の検索や除去を行うよう努めます。希望により採血などで原因を調べます。

円形脱毛症

 遺伝的要素や精神的ストレス、毛包組織に対する自己免疫的機序などが挙げられていますが、正確には分かっていません。
 年齢、脱毛の範囲、症状に勢いがあるか、などを目安に治療方法を立案します。
①局所療法:外用療法(ステロイド、塩化カルプロニウム外用液)を第一に考えます。難治な場合には、頭皮へのステロイド局所注射や紫外線療法(エキシマライト)を検討します。紫外線療法は2020年4月より保険適応となります。
②全身療法:症状によってはグリチルリチン製剤やセファランチン内服、ステロイド内服を検討します。患者さんによっては抗ヒスタミン剤内服を併用します。

男性型脱毛症

 成人男性に多く診られ、早ければ思春期以降に前髪の生え際や頭頂部の頭髪が少なくなります。まれに女性に診られることもあります。原因として男性ホルモンの影響や遺伝などが大きな要素を占めていると言われています。
 治療として外用薬、内服薬を紹介します。内服薬としてフィナステリド錠がありますが、健康保険の対象ではありません。フィナステリドを処方の際には男性型脱毛症に関する診察・調剤・服薬指導を含めた医療費全額(お支払額はコチラ)をご負担いただきます。

手湿疹

 洗剤、ゴム手袋、消毒薬、シャンプー/パーマ液、セメントなどによる慢性的な刺激が原因とされています。
 治療のためには原因物質の特定と除去が必要です。職業、悪化時期、生活環境・習慣などを詳細にお話しいただき、必要に応じてパッチテストなどにより原因追求する必要があります。
 まず、保湿剤や油性基材の軟膏により皮膚を保護します。もし炎症が強い場合にはステロイド外用剤を用います。かゆみが強い場合には抗ヒスタミン剤の内服薬を処方致します。

異汗性湿疹

 手湿疹や白癬(水虫)と誤診されることが多い病気です。拡大鏡や白癬菌の検査などを行い診断致します。
 普段から尿素含有の軟膏やヘパリン類似物質を外用して頂き、水疱の出現が強い時や湿疹性病変を伴っている場合にはステロイド外用薬を追加使用して頂きます。かゆみが強い場合には抗ヒスタミン剤のほか、ステロイド内服を検討致します。特に症状が強い場合には入院を必要とする場合があります。

じんましん

 原因として、食物・薬剤・昆虫などによるアレルギーや温熱、寒冷など様々なものがあります。しかし、必ずしも全ての患者さんについて原因が判明するわけではなく、原因を除去しても症状が繰り返すことが少なくありません。
 抗ヒスタミン剤を継続して内服して頂きます。効果不十分の場合にはグリチルリチン製剤や漢方薬、場合によってはステロイド内服を行います。

乾燥肌

 保湿剤を継続して外用することが重要です。特に、冬季には毎日外用することが望まれます。患者さまの生活スタイルに応じて外用剤を塗る時期や回数、範囲を検討します。湿疹を伴う場合にはステロイド外用剤を追加処方致します。薬を塗るだけでは改善しないことがあり、かゆみが強い場合には抗ヒスタミン剤の内服が必要になることがあります。

水虫(足白癬、爪白癬)

 指の間や爪の‘あか’を顕微鏡で調べ、白癬菌の有無を確かめます。ただし、市販または医療機関から処方の水虫治療薬(抗真菌薬)を1週間以上外用した場合には調べても検出できません。水虫が疑われる場合には最低1週間、水虫治療薬を塗らないで来院して下さい。ただし、水虫薬などによりかぶれが生じた場合は早めに受診して下さい。
 白癬菌を確認できた場合に抗真菌薬を外用して頂きます。ただれが生じている場合には、先にただれを治療してから、抗真菌薬を使用します。しかし、爪水虫や外用剤を使用しても難治の水虫には抗真菌薬の内服を行うことがあります。抗真菌薬を飲む場合には、内服直前・治療期間中に数回血液検査を行う必要があります。

ウィルス性いぼ(尋常性疣贅、扁平疣贅、尖圭コンジローマ)

 ウィルスが原因の感染症です。手足に多く生じます。他の部位に広がったり、他人にうつったりします。

  • 尋常性疣贅…液体窒素による凍結療法を基本に、症例に応じて様々な治療方法を併用します。
  • 扁平疣贅…自然消退もあるため、尋常性疣贅に準じて凍結療法を行いつつ、ヨクイニンエキス内服などで様子を見ていくことがあります。
  • 尖圭コンジローマ…凍結療法のほか、イミキモドクリーム外用を行います。

水いぼ(伝染性軟属腫)

 当院では原則として摘除または外用により治療します。治療時には、治療に要する期間や治療後の一過性のキズなどを考慮して治療方針を立案します。
治療方法:
①摘除…ピンセット(トラコーマ鑷子など)で取ります。治療後に一過性のキズを生じます。摘除時には痛みが生じますが、年齢によっては痛みを軽減する局所麻酔テープを用いることがあります。
②外用療法…硝酸銀液外用、スピール膏®貼付などが痛みの少ない方法ありますが、上記摘除に比べれば治療に時間がかかります。

老人性いぼ(脂漏性角化症)

液体窒素による凍結療法を行います。治療後に一過性のシミが残ることがあります。

帯状疱疹

 抗ウィルス薬の内服と鎮痛薬を処方します。早期の治療により帯状疱疹後神経痛の発症リスクを下げることができます。
症状によっては目や耳に合併症を生じたり、全身に水疱が出現したりすることがあります。
 そのような疑いがある場合には適切な治療が出来る病院を紹介致します。

ウオノメ(鶏眼)、タコ(胼胝)

 両方とも骨突出部の角質層が増生したものです。角質がくさび型に内方に増生したものを「ウオノメ」、皮膚面に平行に角質が増生したものを「タコ」と呼びます。似たものとして、「ペンだこ」や「座りだこ」があります。
 治療方法:原因除去のため局所への刺激を除去することが必要です。足裏に市販のクッションやパッドをあてると症状が軽減します。
 当院では対症療法として、角質を削ります。繰り返す方には月1回、受診して頂きます。慣れれば患者さん自身でも可能です。ただし、軽石やかかとのヤスリは一旦軽減してもすぐに再発することが多いと思います。また、スピール膏®などの貼付剤で角質を剥がすこともできます。

掌蹠膿疱症

 扁桃炎や虫歯が悪化因子と思われる場合にはその治療を、喫煙者には禁煙を指導します。
 まずは、ステロイド剤の外用やビタミンD3製剤の外用を行います。症状によっては紫外線療法を併用します。しかし、上記局所療法でも改善しにくい場合にはエトレチナートカプセル内服を考慮します。

尋常性白斑

 まれに甲状腺機能亢進症や糖尿病などが合併することがありますので、経過によっては血液検査を検討いたします。
 診断後、性別、年齢、病変範囲・部位、罹病期間、治療歴、露光部の病変の有無、職業などを考慮し、その人にあった治療方法を考えます。通常、ステロイド外用剤を中心に、紫外線療法を行います。

尋常性乾癬

 当院では外用療法を基本とし、紫外線療法を併用します。症例によっては内服療法を行います。
 ①外用療法:ステロイド剤外用とビタミンD3製剤外用を患者さんに併せて使い分けます。
 ②内服療法:上記治療で改善しない場合にはエトレチナートカプセル内服を検討します。
 ③紫外線療法:上記治療に併せて、または単独で紫外線療法を行うことがあります。

多汗症

 まず、塩化アルミニウム水溶液の外用や市販のデオドラントクリームをお勧め致します。外用の治療で改善しない場合には漢方薬などの使用を検討します。

やけど、けが

 水道水での洗浄を基本とし、湿潤環境を維持することを目標に治療します。しかし、「湿潤療法」そのものではありません。やけどやけがの状態に応じて、時には軟膏を用いますし、ガーゼを使用します。当クリニック内でも、処置の必要上から消毒薬を用いることがあります。

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ドクターズファイル 谷口友則院長